水素水って効果ない?偽科学?水素水の真偽【もっと水素水を知ろう!】

 

ただ「なんとなく良さそうだから」で始めた健康法というものは、案外続けるのが難しかったりするものです。

人間には「確証バイアス」といって、人から「水素水良いよ」と聞き、自分もそれを信じたいと思うと、その他の意見を耳に入れないという傾向もあります。水素の効果について盲目的にならない様に、自戒しながら、とことんまで水素効果の真偽について共有していきますね!

それでは早速、水素効果の真偽について詳しく見ていきましょう

水素効果が疑われる理由①歴史が新し過ぎる

10年前は、水素には健康効果はない!と言われてたよ!

水素の医学的研究の成果としての論文が「Nature Medicine」発表されたのは、2007年5月のことです。

つまり水素の医学的効果が世界に認識され始めたのは、僅か10年前に過ぎないのです。

もちろんそれまでも水素の存在自体は知られていましたし、最もありふれた物質の一つとして、理科の授業において、水を分解し水素ガスを発生させるという初歩的な実験で利用されることでもおなじみです。

そしてそんなありふれた物質ですので、2007年の論文発表前には「水素(分子)に人体への健康効果はなし」と既に結論づけられた形になっていました。

水素が効果なしと言われた理由は?

水素って胃や小腸で吸収されないんだよ、だから効果なしって言われたんだ!

「水素に人体への健康効果はなし」という結論は、水素の効果を動物や人間によって実験した上で得たものではなく、主に「人体には水素を吸収する仕組みがない」という事実に基づいて出されたものでした。

つまり、食物を食べれば胃液で消化され、ブトウ糖やアミノ酸に分解され、ブドウ糖はブドウ糖、アミノ酸はアミノ酸で、それぞれを吸収するための人体上の仕組みを通じて吸収されますが、人体には「水素」を吸収する仕組みがないのです。

そのために毒にも薬にもならない存在として、水素は「解決済み」のラベルを貼られ、棚上げされていたというわけです。

脳や卵子にも入り込む水素ってやっぱりすごいんだよね!

結論的には、水素は通常の食物とは全く異なる「拡散」という仕組みで人体隈なく行き渡ることが可能であり、各所でその効果を発揮することが判明しました。

水素に健康効果があることは、常識を覆す発見であり、しかもその発見は近々10年のことであるため、少し前の常識に囚われている人からは懐疑的な意見を持って語られることも、むしろやむを得ないと言えるかも知れません。

Nature Medicineで論文を発表

ちなみに2007年5月に「Nature Medicine」に発表された論文は東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了、日本医科大学大学院教授の太田氏の研究チームによって発表されました。

天下の「Nature」と雖も時々は変な論文を載せることもありますが(「STAP細胞はありまーす」とか)、水素に関しては、太田教授の論文を皮切りに、各国で研究が進められ、僅か10年の内に500本以上の論文が発表されるという活況を博しており、多くの論文で水素の持つ効果が認められています。

「水素」による健康効果は、一人や二人の研究者だけが熱心に唱えている状況ではないといえます。

水素効果が疑われる理由②効果が多種多様すぎる

色んな効果があるから、逆に怪しいと思われる水素!かわいそうだぞ!

あなたは目の前に薬を差し出され「これは万病に効く薬です」と言われれば、なんと思うでしょうか?

形が薬であるだけで、怪しげな宗教の販売している壺や数珠なんかと同列に感じるのではないでしょうか。

そして水素を勧める人にとって都合の悪いことに(?)、水素には非常に多岐に渡る効果があるといわれています。

効果については、『水素・初級編』に記載の通りですが、具体的な症状名を上げるとすると、脳梗塞、心筋梗塞、虚血再灌流障害、敗血症や多臓器不全・歯周病時の炎症抑制、アレルギー、リウマチ、喘息、アトピー、パーキンソン病、認知症、精神疾患、メタボ、糖尿病、動脈硬化、脂肪代謝異常、高血圧、肥満、一酸化中毒解毒、抗がん剤副作用軽減、腎症軽減、透析障害軽減、薬物解毒、骨粗しょう症、筋疾患、老化等による難聴、傷の改善、放射線障害抑制、老化抑制。

いかがでしょう。

信じられないかも知れませんが、水素は上記の様な多岐にわたる症状について効果を表すことが確認されているのです。

では水素が「多岐にわたる症状について効果を表すこと」はどのようにして確認されたのでしょうか。

その科学的根拠について見ていきましょう。

水素効果の実証方法①培養細胞と動物実験

一部で偽科学と言われるけれど、実証実験は数多くあります!

「Nature」に研究結果が次々に発表されるような研究対象である「水素」ですので、その効果についての検証は、各国の研究チームで堅実で適切な実験系によって行われています。

具体的には培養した細胞と動物実験によりその効果が検証されるわけですが、動物に対する実験結果に基づいて発表された論文は既に約400本に上ります。

動物の種類はマウスといった小型動物から、ブタ、ウマといった中型、大型動物まで約150種に上り、それらの動物を人為的に病気や肥満状態にする等、様々な症状を作り出し、水素の効果を検証します。

水素の摂取は、水素水を飲ませたり、注射したり、水素ガスを吸引させることで行います。

そして、上記で示した多岐にわたる効果はいずれも、質も量も充分といえる培養した細胞と動物実験の結果、確認されているのです。

水素効果の実証方法②人への臨床試験

人への臨床試験が始まってるんだよね~

動物実験等で効果を確認された結果、水素は人への臨床試験が行われる段階にまで進みます。

人を対象とした臨床試験結果に基づき発表された論文の数は約20本。

2007年に水素の医学的研究の成果としての最初の論文が発表されたことを思えば、この数は決して少なくなく、むしろかなり多いといえますが、動物実験の結果に基づいて発表された論文数が既に約400本上ることを思えば随分、目減りした印象をお持ちになる方がいるかも知れません。

最近の研究者の間では、臨床試験の規模が大きいことが、必ずしもその試験の信頼性と結びつくわけではないという考え方が常識的なようですが、一般人としては、試験の規模があまりに小さいと「誤差が大きくなるのでは?」と心配になってしまいます。

ただ、素人として臨床試験の規模に不安を残すとしても、人に対する臨床試験結果も多くが動物実験における研究と重なる結果となっています。

つまり、動物に対して認められた効果は、人にも表れるというわけで、当たり前と言えば当たり前と言えるかも知れません。

水素効果が疑われる理由③そんなにすごいならなぜ医薬品にならないの?

これは時間の問題かもしれないよ!

水素の計り知れない効果を認識するほどに疑問になるのは、「そんなにすごいならなぜ、水素水は医薬品にならないのか」ということです。

立派な肩書きを持つ教授や元教授等が怪しげな民間療法の肩を持って、理論的裏づけを与えることもないではありません。
「水素水もその類ではないのか?だからこそ国家という正式な機関からは医薬品として認められていないのではないか」と思われる方が居ても不思議ではありません。

水素が医薬品として認められていない大きな理由の一つは上述した「歴史の浅さ」が上げられます。
水素の医学的研究の成果としての論文が発表されたのは、2007年5月のことなのです。

製薬会社さんも大変なんだよね…

また、ある成分が医薬品として認められるためには、臨床試験のため、約1,000人の被験者と50億円の費用が必要となります。
具体的には、その費用を用意し厚生労働省に申請を行うのは製薬会社であり、製薬会社が民間の資本である以上、採算性も考慮されます。

「いくら歴史が浅く、費用がかさんでも、水素に効果さえあれば、水素医薬品は大いに利益を上げ、医薬品化の道は容易いはず」とお思いになるかも知れませんが、ことはそう簡単ではありません。

医薬品の価格は必ずしも効果の大小によってではなく、原材料の価格等によって定められます。
上述したように、「水素」は新たに発見されたわけではなく、以前から知られていたごくありふれた物質であり、しかも簡単に発生させることが可能です。

当然ながら、水素の原材料としての価格は安く、薬価も安く抑えられることが想定されます。

薬価が安い以上、臨床試験等で費やした莫大な費用を回収するためには、「水素水医薬品」を「大ヒット」させる必要があるわけですが、医薬品で「大ヒット」というのも変な話です。

「大ヒット」つまり、かなり広く使われることをを前提としなければ、費用の回収が困難な成分の臨床試験に臨むのに製薬会社が二の足を踏むのは当然といえます。

せめて「水素」が新発見された未知の成分であれば、特許期間を利用した費用の回収も考えられますが、古くからその存在を知られたありふれた物質である「水素」では、それも叶いません。

実は始まっている水素の医薬品化

実は「水素ガス吸入」は限定的に医療の現場で使われてるんだって!

水素の医薬品化が容易でないことは上述してきた通りですが、ある分野では水素の医薬品化に向けた具体的な取り組みが既に始まっているのです。

具体的な取り組みとは、将来、健康保険適用の医薬品となるべく開発段階の治療を行うことが認められ、実際の医療現場で使用されているという状況を差します。

ただ、健康保険適用の医薬品となるべく医療現場で試験的な使用を認められているのは、私達にも馴染み深い「水素水」ではなく、「水素ガスの吸入」についてで、それも心肺停止後に蘇生した場合の、生命や脳機能の保護という限定された状況での使用となっています。

2007年の論文発表前までは、なんらの健康効果を認められていなかった水素に医薬品化の道筋がついたことは、画期的な事と言えますが、現時点では一般の人々にはやや縁遠い形での医薬品化とは言えそうです。

水素効果が疑われる理由④水素には効果があるにしても「水素関連商品」は怪しい

水素に効果があっても、すべての水素関連商品が本物ではないでしょ・・・
確かに一昔前はそうだった・・・

「水素」に効果があることは認めても、「水素効果」を謳う「水素関連商品」はいかがわしく怪しいと考える向きがあります。

これはある意味では当然と言えて、上述した通り、現状では水素は医薬品化されていませんし、健康食品ですらありません。

当然ながら、公的に効果を謳うことは出来ず、効果を謳うことができないのですから、効果を表すために必要な商品製造工程や成分含有量等の基準も存在しません。

上記の様な状況から、水素製品は玉石混交が起こりやすい背景を備えていると言え、「怪しい商品」は現実に一定割合存在するでしょう。

怪しい商品や水素濃度の低い商品は少なくなってきてるんだ!

ただ、水素効果や水素の認知度が高まるにつれ、「怪しい水素商品」の存在する余地は年々少なくなっているのも事実です。

実際、臨床試験等の研究の場でも市販の水素水商品が使われている例は少なくありません。

国民生活センターでは、ごく一部の水素商品に対してだけではありますが、水素濃度を測定、公表していますので、商品選択の参考にしてみると良いですよ。

水素効果が疑われる理由⑤水素の「予防効果」って実証されてるの?

予防効果は確認されている!

水素効果が疑われる理由②でも触れたように、水素には動物実験によって、動脈硬化やパーキンソン病等の特定の症状について予防効果が確認されました。

つまり水素には既に現れた症状を治療する効果の他、病気を予防する効果も期待できるのです。

そして動物実験の結果から推し量るに、水素の予防効果は治療効果を上回ると考えられます。

予防効果を実証するのは相当難しい・・・

それであれば、予防効果を大々的に打ち出して、医薬品化なり機能性表示食品化、特定保健用食品化なりを目指せば良さそうなものですが、医薬品化のために「予防効果」を実証することは「治療効果」を実証する以上の困難を伴います。

「治療効果」は「病気が治った」「症状が改善した」という分かりやすい形で実証が可能ですが、「予防効果」は「病気にならなかった(症状が出なかった)のは水素による効果である」ことを実証する必要があります。

生まれつき健康で病気にならなかったのか、それとも水素効果で病気にならなかったかを判別するのは、考えただけでも難しそうですよね。

また動物実験で予防効果が確認されても、予防効果を標榜し医薬品化を目指す根拠としての予防効果が「実証」されたことにはなりません。

あくまでもヒトで予防効果が確認される必要があるのですが、ヒトを対象として予防効果を検証することは容易ではありません。

動物実験であれば、水素水を摂取させた動物と摂取させなかった動物に、人為的に動脈硬化を起こさせる操作を行って、症状を比較することもできますが、ヒトでそんな人体実験みたいなことが出来るはずもありません。

ヒトで予防効果を検証するためには、水素水を飲んだ人と飲まなかった人の病気の発症状況等を、それなりの規模、期間に渡って後追い調査し続ける必要があります。

ただ、そのような根気強い調査を経てもなお、予防効果を正確に実証することは困難です。

つまり、上記の様な予防効果の検証はあくまで普通に日常生活を送っている人を対象として行われているため、水素水を飲んでいる、飲んでいない以外の要素を完全に排除することはできないのです。

だからこそそれなりの規模での調査が必要となるわけですが、大規模な調査を長期間に渡って行うためには膨大な費用が必要となります。

以上の様な事情から、予防効果を実証することは困難といえます。

そして、予防効果を実証することが困難であることをもって「水素による病気の予防効果は実証されていない」という言説が生まれ得るというわけで、それはそれで間違っているとは言えません。

ただ、予防効果の実証が困難であることをもって、動物実験で様々な病気・症状への予防効果が確認されている水素の使用を控えるというのは、もったいないといえばこれほどもったいないこともないように思われます。

水素効果が疑われる理由⑥効果を表すために必要な濃度や摂取量が定められていない

医薬品でも健康食品でもない以上、必要濃度・摂取量が定められていないんだ!

上述してきたように、水素の効果や効果を表す仕組みはかなり明らかになってきています。

ただ、未だ研究途上であることも確かで、水素が健康効果を表すのに必要な濃度や摂取量は定められていないこともその一つと言えるでしょう。

「1日3回、食後に水素水300mlを服用することで効果が得られる」といった明確な基準は定められていないのです。

0.5ppm以上の濃度の水素水を300ml摂取しよう!

ただ、動物実験を基にした、効果を表すために必要な目安水素濃度は存在します。

動物実験で、確かめられた水素が効果を表すために必要な水素体内濃度は10μM~24μMで、水素水で10μM~24μMの体内濃度を実現するためには、0.5ppm以上の水素水を300ml程度摂取することが必要となります。

もちろん、体格や症状の内容や重さによっても、必要な水素体内濃度は異なってくるでしょう。

水素ガスと水素水ではどちらが優れているなどはないよ~

尚、水素水では水素ガスほど体内の水素濃度を高めることはできないとの考え方もありますが、実際に水素体内濃度の測定を行ってみれば、水素の摂取方法が水素水でも水素ガスでも体内濃度に変わりはありません。

水素ガスと同程度の水素体内濃度を実現するために、膨大な量の水素水を摂取しなければならないといった事もなく、上述した通り、0.5ppm以上の水素水を300ミリリットル程度摂取すれば問題ありません。

水素水と水素ガスでは体内への吸収のされ方や、動きが微妙に異なり、その違いが効果においてどのような影響を及ぼすかははっきりとは分かっていませんが、動物実験の結果を見る限り、大きな違いはないことが推測されます。

ただ、水素が効果を表すために必要な量やタイミング等が明確に確かめられていないというのは、確かにリスクとはいえそうで、数年後に、「水素には確かに効果があることが実証されました!ただし、〇〇の量を〇〇のタイミングで摂取する必要がありました」と判明し、その時になって自身の水素摂取方法の誤りに気づいた場合、なかなかショックを受けるかも知れません。

水素・中級編 まとめ

水素に関連するものを「怪しい商品」として捉えるにはあまりにもったいない・・

水素効果は、現在の研究段階を反映し、総じて動物実験により圧倒的効果が確認されているという段階に留まっているといえます。

もちろん「水素効果の実証方法②人への臨床試験」で触れたように、ヒトへの臨床試験も進んでいますし、臨床試験数の多寡が信頼性に直結するものではないことも既に述べたとおりです。

水素効果の現状をまとめるなら、「動物実験で多種多様な病気、症状への圧倒的な予防や治療効果が確かめられており、20報を超えるヒトへの臨床試験においても、同様の効果があることが推定される結果が出た。水素がその効果を表すために必要な量やタイミングは確かめられておらず、動物実験の結果によって推測される域を出ない」と言うことができそうです。

数多くの研究によって水素に健康効果がある事は確かめられており、この点については、もはや疑いを差し挟む余地はなさそうです。

あとは、生活や体内にどのように水素を取り入れるかですが、この点は最新の研究結果に注目しながら、その時々で最善と思われる方法を取ることが望ましいのではないでしょうか。

効果を実証することや、医薬品として認可されることの難しさは既に述べてきた通りです。

ヒトへの臨床試験が進み、水素効果の全てが明らかになってから水素を生活に取り入れるとなると、何年、いや何十年かかるか分からないのが現実です。

水素の持つ大きな可能性を思うとき、それではあまりにもったいないように思われますし、是非今の内から先取りしておくだけの魅力を持つ物質であることは間違いないでしょう。

また水素は日本、アメリカで食品としての安全性が認められており、体内に蓄積されることもありません。

少なくとも安全性は担保されているというのも嬉しい点ですね。